2011年03月09日

「横浜市営地下鉄ブルーライン延伸へ事業化検討」の話がどうして急浮上したのか

横浜市営地下鉄ブルーライン。現在、あざみ野と湘南台を結ぶ路線として営業していますが、この路線(市営地下鉄3号線という)の延伸計画が、この1月下旬頃からさかんに報道されるようになりました。


■まずは、1月下旬の神奈川新聞一面での報道。2月にはいり、2月19日日経新聞首都圏版での報道。NHKテレビのローカルニュースでも前後して取り上げられました。

この延伸計画、「あざみ野」のから「すすき野」付近を経由して「新百合ヶ丘」を新たに地下鉄で結ぶ計画です。これは2000年度の国の審議会の答申として、最も優先度が高い路線としてあげられながら、その後、たなざらしにされてきました。

話が進まなかった要因として、さまざまな要因があげられますが、
A.この新しい路線が、横浜市と川崎市にまたがっており、川崎市側が、新百合ヶ丘を起点した別の地下鉄計画(川崎縦貫高速鉄道)をもっており、当初熱心でなかったこと。
B.横浜市の別の地下鉄新線グリーンラインの建設工事が遅れ開業が遅れた上、当初利用客数が想定した半数程度と低迷したこと。
C.そもそも、横浜市や地下鉄事業の財政状況の悪化から、新路線の計画話が先にすすまなかった。
D.すすき野エリアなどとたまプラーザ駅、あざみ野駅を結ぶんでいるバス事業会社に大きな影響があるだろうということ。

など多方面の理由があるようです。他にもあるかもしれません。

地元民としては、あざみ野から新百合ヶ丘に路線ができることは、ありがたいことですし、すすき野周辺にお住まいの皆様にとっては悲願ともいえることかと思います。

■新路線の事業化検討が、どうして浮上したのか?

話が進まなかった要因の(A)川崎側の新路線計画が、こちら以上に厳しい話になっていること。(B)グリーンラインも2年目以降、乗降客数が当初計画数に近い実績をあげるようになったこと。などがあげれますが、(C)横浜市の財政状況が、急に良くなったという話はきいたことがありません。数千億円建設費がかかるといわれています。

なのに、どうしてこの話が、今年度、浮上してきたのか?タツロウもよく知りませんが、漏れ聞こえてくる話では。この新路線建設に積極的になっている政治家の面々がいらっしゃるようです。市議、元国会議員、川崎市側の市議???この新線建設で一旗あげたいようですねえ。

(参考記事)神奈川新聞(2011年1月28日)
横浜市営地下鉄ブルーライン延伸へ事業化検討、あざみ野から新百合ケ丘/神奈川

 横浜市は2011年度、運輸政策審議会の答申で15年までに開業することが適当である路線に位置付けられた横浜市営3号線(地下鉄ブルーライン)の延伸計画の事業化へ向けた検討を開始する。横浜、川崎市にまたがるあざみ野―新百合ケ丘間で、ニーズ調査などによる必要性の検証、事業の枠組み、事業主体のあり方、予算規模などについて順次、調査検討を進める。川崎市や関係する他の私鉄などとも協議の場を設ける方針。
 市営3号線の延伸効果について、市は(1)ブルーライン、田園都市線、小田急線と連絡、接続し、広域鉄道ネットワークを構築する(2)多摩ニュータウン方面と横浜都心部を結ぶ軸が強化される(3)新しい人の流れが生まれ、横浜都心部も含めた地域間の交流が活発になる―と評価。また、対象地域は、横浜、川崎両地域ともに、当面、人口増が見込まれ、延伸による波及効果が高いとみられる。
 延伸計画は2000年に運輸政策審議会の答申路線に位置付けられた。直線距離で約6キロで、横浜市域は、最も優先度が高い「A1」(目標年次までに開業することが適当である路線)に、川崎市域は「A2」(目標年次までに整備することが適当である路線)として答申が行われた。
 従来、横浜市では地下鉄ブルーラインやみなとみらい線などA1路線は逐次、事業化しており、現在はやはりA1路線の神奈川東部方面線(相鉄・JR直通線=西谷―羽沢、相鉄・東急直通線=羽沢―日吉)の整備を進めている。
 このため、市は東部方面線の進捗(しんちょく)状況を考慮しながら、次世代の総合的な交通体系の有力な対象事業として、市営3号線の延伸検討を中期4か年計画の期間中(10〜13年度)に事業化のめどを付けたい考えだ。
 一方、川崎市には地下鉄(川崎縦貫高速鉄道)整備計画があり、電池電車など新技術導入を基本に、新ルートによる許可取得を目指している。しかし、10年度は、関連予算の大幅削減、関連基金の積み立て見送り、高速鉄道本部の改編という状況を背景に、JR南武線など既存路線の有効活用や横浜市営3号線の延伸計画の推進を求める声も強まっている。


(参考記事)日本経済新聞2011/02/19)
横浜市、3路線を調査、11年度予算案に1200万円、13年度までに事業化判断。

地下鉄延伸 京浜臨海線整備
 横浜市は2011年度、市営地下鉄のブルーライン(あざみ野―湘南台)やグリーンライン(中山―日吉)の延伸計画の調査に乗り出す。横浜・桜木町と東京方面を結ぶ貨物線に旅客車両を走らせる京浜臨海線の整備計画も調査に着手する。11年度予算案で3路線の調査費として約1200万円を計上した。13年度までに事業化すべきかどうかを判断する。
 国の運輸政策審議会は00年、3路線について答申を出している。整備の優先度が高いとしたのはブルーラインのあざみ野駅から小田急小田原線・新百合ケ丘駅までの区間。グリーンラインの延伸区間(日吉―鶴見、中山―元町)は「整備着手が適当」、京浜臨海線は「検討すべき路線」としている。市が調査に乗り出すのは答申後初めて。
 林文子市長は18日の市議会で「交通環境が答申の時に比べて大きく変化している。次世代の交通体系の構築が必要な時期になった」と語った。答申時には想定していなかった羽田空港の国際化や、リニア中央新幹線の整備計画も踏まえた上で需要動向を調査する。
 市は13年度までの3年間で鉄道需要や採算性などを調査。整備や運行主体、事業費なども検討する考えだ。
 ブルーラインの延伸区間は川崎市内も通るため横浜市は川崎市にも協議を呼びかける方針。川崎市は、新百合ケ丘と武蔵小杉を結ぶ川崎縦貫高速鉄道の整備構想もあって検討を進めているが、川崎市の担当者は「ブルーラインの延伸区間も重要な路線なので協議の要請があれば参加したい」と話している。
 ただ事業化が決まったとしても道のりは平たんではない。グリーンライン(中山―日吉、13・1キロ)の整備では約2500億円かかっている。計画路線を事業化した場合はこれを大幅に上回る可能性もある。環境への影響評価も必要なため時間がかかりそうだ。

posted by タツロウ&まりや at 00:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 街の話題>あざみ野エリア情報

この記事へのコメント
こんにちは。

両親が引っ越しをしてきた理由が市営地下鉄があざみ野に出来て新百合ヶ丘に行くから引っ越してきたと昔、聞きました。

新百合ヶ丘にあるサティ−の所に市営地下鉄の駅が出来る予定だったそうです。
しかもサティ−ではなく高島屋が元々出店する予定で改札口と高島屋入口と直結するはずでした。
しかしなかなか地下鉄ができず、平成不況もあり高島屋は撤退をし今に至ります。

市営地下鉄が新百合ヶ丘まで通っていたら楽だったでしょう。
新百合ヶ丘行きのバスは、本数が少なく不便ですし特に最近は、新百合ヶ丘からあざみ野行きのバスは、混むようになりましたから…。

あざみ野〜新百合ヶ丘まで地下鉄を通すとして何処に駅ができるのでしょうか…正直言って難しいと思います。
まだ2〜30年ぐらい前ならば可能だったと思いますが…。
Posted by たろさ at 2011年03月18日 16:37
■たろささん こんばんは
ご覧いただきありがとうございます。地下鉄の新線工事は、大地震とは無関係とは思われず、さらなる延期になりそうな気がします。
Posted by タツロウ at 2011年03月21日 21:49
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